哲学

私の腰には、常に真剣が差してある。

木刀ではない。竹光でもない。人を斬れる、本物の刀だ。

「斬るか、斬られるか」
それが寿司職人の日常だ

この世界で、他人の体内に直接入り込める職業がいくつあるか。
医者。そして、料理人。それだけだ。

医者は手術で人の体を開き、命を救う。
だが同時に、メスを誤れば人を殺す。

料理人も同じだ。
私たちが作るものは、客の口から入り、胃に届き、血となり肉となる。
もし、そこに毒が混じっていたら。もし、見えない菌が潜んでいたら。

客は死ぬ。

一つの油断が、客の命を奪う。
一つの判断ミスが、30年積み上げた信頼を一瞬で崩壊させる。
これは比喩ではない。文字通りの意味だ。

だからこそ、毎日が真剣勝負なのだ。
サムライは、常に死を覚悟していた。
寿司職人も同じだ。

職人紹介

Photo

平田 環

TAMAKI HIRATA

1958年生まれ、広島県出身。67歳。
20歳で料理の世界に入り、30年以上にわたり寿司職人として研鑽を積む。

若い頃は、技術もなく、知識もなく、ただがむしゃらに働いた。
華麗な包丁さばきも、派手なパフォーマンスもない。
だが、「真剣を握る覚悟」だけは、確かに持っていた。

「大した技術はない。だが、30年間一度も刀を置かなかった」
——その経験を、次世代へ伝えることを使命とする。

  • 1958年 広島県に生まれる
  • 1978年 料理の世界へ入門
  • 1995年 祇園ひらた 開業
  • 2025年 海外開業サポート開始

なぜ私から学ぶのか

01

食中毒の恐怖を知っている

私の店では、過去に食中毒の報告を受けたことがある。
保健所から連絡があった瞬間、世界が止まった。
あの恐怖を知っているからこそ、衛生管理の重要性を誰よりも伝えられる。

02

失敗から学んだ

開業当初は赤字続きだった。
何度も店を閉めようと思った。
その苦しみを乗り越えたからこそ、伝えられることがある。

03

「心」を教えられる

技術は現場で学べる。やっていれば身につく。
だが「心」は違う。日本料理の精神、職人としての覚悟、先人への敬意。
これらは、本を読むだけでは身につかない。

04

惜しみなく教える

日本料理を、寿司を、世界に広めたいと思ってくれているなら、
私は惜しみなく教える。
30年かけて学んだことの全てを、伝える覚悟がある。

サポート内容

技術指導

寿司の握り方、魚の目利き、包丁の研ぎ方。 基礎から応用まで、現場で培った技術を伝授します。

  • シャリの炊き方と握り方
  • 魚の目利きと仕入れの知識
  • 包丁の研ぎ方と手入れ
  • 切り付けの技術

衛生管理

食中毒は店を殺す。命を預かる仕事の厳しさと、 それを防ぐための具体的な知識を教えます。

  • 手洗いの基本と徹底
  • まな板・道具の管理
  • 温度管理と鮮度管理
  • 感染経路の理解と予防

経営の3S

スピード・サービス・スーペリオリティ。 30年の経営経験から得た繁盛店の哲学を共有します。

  • スピード:客を待たせない
  • サービス:また来たいと思わせる
  • スーペリオリティ:他店との差別化
  • ターゲット設定と価格戦略

日本料理とは

日本料理は、先人の犠牲の上に成り立っている。

フグを食べた先人たち

フグには、テトロドトキシンという猛毒がある。
肝臓、卵巣、皮などに含まれ、少量でも人を殺す。

今、私たちはフグを安全に食べられる。
どの部位に毒があるか、どう処理すれば安全か、全てわかっているからだ。

だが、それを知るために、何人もの人が死んだ。
「この部分は食べられるのか」「この処理をすれば安全か」
それを確かめるために、実際に食べた人がいた。そして、死んだ。

文字通りの、人体実験だ。

発酵という奇跡

味噌、醤油、酢、酒。
これらは全て、発酵という微生物の働きで作られる。

だが、発酵と腐敗は紙一重だ。
正しい条件を見つけるまでに、どれだけの失敗があったか。
その失敗の中には、食中毒で命を落とした人もいただろう。

私たちが「当たり前」として使っている知識の一つひとつが、
先人の犠牲の上に成り立っている。

その重みを知らずに、寿司を握る資格はない。

書籍

The Sushi Samurai
寿司侍

真剣を握った30年

平田 環

海外で寿司店を開く前に
知っておくべきこと

30年間、毎日真剣を抜いて戦ってきた職人が語る、 寿司ビジネスの本質。技術だけでは語れない「心」の話。

日本料理を世界に広めたい全ての人へ。

Kindleで読む(準備中)

よくある質問

Q

日本語が話せなくても大丈夫ですか?

基本的な指導は日本語で行いますが、通訳を介しての指導も可能です。 また、実技が中心となるため、言葉だけに頼らない指導を心がけています。

Q

料理の経験がなくても学べますか?

経験がなくても問題ありません。むしろ、変な癖がついていない方が 基礎をしっかり身につけやすいです。大切なのは「覚悟」です。

Q

どのくらいの期間が必要ですか?

目的やレベルによって異なります。基礎的な衛生管理と心構えは 短期間でも伝えられますが、技術を身につけるには継続的な練習が必要です。 まずはご相談ください。

Q

オンラインでの指導は可能ですか?

座学や相談はオンラインでも対応可能です。 ただし、実技指導は対面での指導をお勧めしています。

Q

費用はどのくらいかかりますか?

内容や期間によって異なります。まずはお問い合わせいただき、 ご希望をお聞かせください。無理のない形でサポートいたします。

海外の方へ

私の著書を手に取った人の多くは、海外で寿司店を開きたいと考えているのだろう。

あなたが日本料理を、寿司を、世界に広めたいと思ってくれているなら、
私は惜しみなく教える。

日本料理は、日本の文化だ。
その文化を、正しく世界に伝えてくれる人を、私は心から応援したい。

特に海外の方々。
母国に帰って、本物の日本料理を伝えたいと思ってくれている人がいるなら、
それは私にとって何よりも嬉しいことだ。

日本で技術を学び、日本料理の心を理解し、それを母国で広めてくれる。
これほど素晴らしいことはない。

あなたの国の人々に、本物の寿司を食べてもらいたい。
日本料理の奥深さを知ってもらいたい。
そう思ってくれている人がいるなら、私は全力で力になりたい。

私の30年の経験を、あなたに伝える準備はできている。

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